訪問連だよりvol.22 昔のセレブもイベント中止にしょんぼりしていた

日々の業務お疲れ様です!

コロナウイルスのニュースが日々更新される中 どちらの事業所も対応に追われる日々でしょうか。

区のイベントも次々中止の報が届いています。

先週は私たちもウキウキで準備していた定期連絡会を中止することになってしまいましたー。

しょんぼり。

…いつまでもしょんぼりはしていられないぞ!

でもウッキウキの話題もどこか微妙な空気だぞ!

そんなわけで今回は昔々の

「えっそんなことでイベント中止なの」

エピソードで雑談したいと思います!

令和2年もなんとなく!  あなたにスキマ時間をお届け!

超セレブ「…家の敷地で野良犬が子供産んでた…鬱だもう家から出ない」

日来(ひごろ)、長谷寺に参るの斎(いつき)す。 而(しか)るに、犬産穢(いぬうみのけがれ)の有るに依りて畄(とど)め了(お)はんぬ。

訳…この数日、長谷寺参詣に向けて潔斎を行っていた。しかしながら、邸内に 犬の出産による穢(けがれ)が発生してしまったので、その潔斎を中止した。

(「御堂関白記」藤原道長の日記 繁田信一編 角川ソフイア文庫より)

はい。大昔のひとの日記から!

日記の作者は藤原道長。 王朝時代の最高権力者です。

平安時代に自分の娘たちをどんどん天皇の奥さんにして、天皇のお舅さん、

ひいては未来の天皇のおじいちゃんとして権勢を振るう『摂関政治』で

いちばーんブイブイいわせた人。

宴会で自分の境遇を

「この世をばわが世とぞ思ふ望月の欠けたることもなしと思へば」

と詠んだのが有名ですよね。

「この世マジ俺のためにあるんだわ満月みたいに足りないところがないっつーか…」

という内容ですからね。ブイブイですよね。

そんなブイブイ道長さまも! 楽しみにしていたイベントを中止にせざるを得ないもの!

それが穢(けがれ)との接触。この時代の貴人が忌み恐れていたものです。

穢と言ってもいろいろなのですか、代表的なものとして

死によってもたらされるもの(人が亡くなる事や、人や生き物の亡骸そのもの)との接触が あります。

死に近いものに近づくと「穢」というものが感染して疫病にかかったり自分が死んだりする。

だから、接触してしまったら自宅で静養して身を養いつつ、他人に穢れを移さない様に配慮 しなければならない、そんなルールです。

…なんだか最近の私たちの生活と似ているような。

王朝貴族はウイルス感染の知識はありません。

ただ、動物のなど死骸のある環境はもちろん不潔ですし、そこに集まる虫などが病原菌を媒介する状況をなんとなく「これはヤバい」「穢がくっつくとヤバい」「こわーい」と忌避したのでしょう。

そして出産もまた穢をもたらすものでした。

お産で命を落とす母子が多い時代です。

子どもの誕生は御祝い事ですが、その前にある出産はどこか、「新しい命を迎えるときに一度死の国に近づく」…といった不穏なイメージがつきまとっていたようです。

王朝の人々は寺社に参詣して神仏に祈ります。

でも、参詣するためにはまず自分が穢を排したクリーンな状態になる必要があります。

この身をクリーンにするための作業が「潔斎」というもの。

何日も静かな環境で暮らしたり川で禊(みそぎ)をしたり、女性を遠ざけたり… (エッチなことは潔斎的によろしくないのです。少年誌のお色気コメディみたいな世界観だな)

こうして参詣に行けるぞーって準備を整えていても、屋敷の軒下で野良犬が出産したら…残念。

アウトです。 (当時のお屋敷は開放的な造りで外部から犬などがたやすく侵入できる構造でした)

〇「犬はだめですか」仏「ちょっと色々ねぇ」

可愛い子犬の鳴き声がきこえたら、お楽しみ参詣イベントは中止…です。

日記には

「我が家で犬の出産の穢がその旨を告知する札を立てる」

といった意味の記述もあり、自宅に穢が発生したら来訪者が感染しないように 告知する措置をとるのが通例でした。

そんなことではみんな自宅待機で仕事がまわらなくなるのでは…? 

と疑問が湧きますが、穢の発生した家でも

「家の建物に上がらず庭先で立ったままお話しするのはセーフ」

という謎ルールがあり、人々は用事を済ませていました。

ウイルスは防げない対策ですわね、これは…

日記には、道長が南山(金峰山)詣での為に数十日に及ぶ潔斎を行っていたのに

結局軒下でどこかのワンちゃんが亡くなっていたことにより参詣中止した記録もあります。

これはよほど残念だったようで、穢発生当日、慌てて川で禊をしたり

お寺に燈明を捧げたりして

「なんとかなかったことにできないかなー」

とジタバタして、結局参詣を諦めて使者からお寺に貢物を遣わすくだりがあります。

「望月の欠けたることもなしと思へば」

の歌を見ればいけすかないほどの自信家にみえる道長ですが、

日記ではこうして自分の力でもどうにもならないイベント中止にガッカリしたり、

筆マメでないので日記に空白期間が多いとか、文芸好みの天皇に仕えて

オレ漢文苦手なんだよなーとなっていたり、パワフルに実務的な一方コミカルな横顔が見えます。

昔々のえらい人もかなわなかった「目に見えないけど感染するアレ」。

我々は保険衛生に乗っ取って感染予防を徹底しましょう!

この話題が早く「そんな話あったねー」になるといいですね!

それでは皆さま今日の業務お気をつけて! 行ってらっしゃい!

〇サポくんとケアちゃん「体に気を付けてー」

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